さいたま赤十字病院 循環器内科ロゴ 循環器内科

TEL. 048-852-1111(代)

〒330-8553 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地5

休診日/土・日曜日・祝祭日・年末年始(12/29~1/3)・創立記念日(5/15)・国民の休日

外来案内図

不整脈

不整脈部門

診療内容・特徴

不整脈診療はこの20年で劇的に進歩しています。

以前は根治が不可能であった数々の不整脈が、数時間のカテーテル治療で根治に至ることもあります。

ペースメーカーや植え込み型除細動器の進歩も目覚ましく、さまざまな機能や電池寿命の延長で、患者さまのQOL(生活の質)を最大限に保って治療ができるようになりました。当科では、あらゆる不整脈の治療を、安全性を最優先に行っております。

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主な対象疾患例

発作性上室性頻拍

症状の特徴は、突然開始して、突然元に戻る規則正しい動悸発作です。小児期から発症することもあれば、壮年期以降に初めての発作がでる患者様もいらっしゃいます。WPW 症候群が原因で起こる不整脈発作もこれに分類されます。発作中は心拍数が200を超えることもあります。心臓を収縮させる興奮波が旋回する回路が形成されることで起こる不整脈で、回路の離断で根治にいたります。1泊2日の入院、1時間から1時間半程度のカテーテル手術時間で高い成功率が期待できます。

 

心房粗動

心房粗動は、右心房と右心室の間に存在する、三尖弁の心房側を興奮波が旋回することで起こります。脈は規則正しいことも乱れて感じることもあります。心房細動同様に脳梗塞や心不全の原因になることがあります。心房粗動のみのカテーテルアブレーション治療なら30分から1時間程度で行えますが、治療後に心房細動があらたに診断される患者様がいるため、治療後も外来での観察が必要です。

 

上室/ 心室性期外収縮

脈がとぶ、といった症状を呈しますが、無症状の患者様もいらっしゃいます。無症状で頻度が少ない場合は無治療でも問題ありませんが、頻度が多い場合や症状が強い場合は、カテーテルアブレーションで治療することもあります。

 

心室頻拍

心室内から発生する異常な興奮波が原因で、心筋梗塞や心筋症などの原疾患によっておこるものと、原疾患がない元気な心臓に起こる特発性の、2つに分けられます。特発性の場合はカテーテルアブレーションのみで治療可能ですが、原疾患を有し、心機能が低い患者様の場合は心臓突然死の原因となりうるため、植え込み型除細動器とカテーテルアブレーション、薬物療法を組み合わせて治療する必要があります。

 

心室細動

心室内から出現する異常興奮が心室を痙攣させる最も危険な不整脈です。心臓突然死の原因となります。急性心筋梗塞の急性期などに起こる心室細動は、心筋梗塞の治療をしっかりおこなうことで消失しますが、慢性期に出現する心室細動に対しては植え込み型除細動器の治療が必要になります。心筋梗塞や心筋症などの原疾患を有する場合が多いですが、Brugada症候群や特発性心室細動など、心室細動だけが生じる病気もあります。

 

心房細動

心房細動は、心房が1分間に500拍以上で興奮し、けいれん状態となってしまう不整脈です。けいれん状態の心房内や心耳内で血栓が形成されると、脳梗塞(心源性脳塞栓症)の原因となることがありますので、リスクに応じて抗凝固療法を行います。また心房と心室の連携がなくなってしまうため、心機能が低下し、心不全の原因にもなります。

 

心房細動のカテーテルアブレーション

以前は抗不整脈薬による治療しかおこなえませんでしたが、心房細動を起こす異常な電気興奮の多くが、左心房の奥にある、肺静脈の入口部付近から発生することがわかり、心房細動のカテーテルアブレーションが行われるようになりました。

当院では、右脚の付け根(鼠経静脈)と、右肩(鎖骨下静脈)からカテーテルを挿入し、肺静脈の治療を行います。

局所麻酔でも可能ですが、苦痛を取り除くために点滴から静脈麻酔薬を使用して、寝ていただいた状態で治療を行います。

治療後は6時間から8時間程度、右脚を動かすことはできませんが、翌日には通常通り歩行できます。退院は治療の翌々日以降ですので、最短で2泊3日で治療が可能です。治療後は特別な生活の制限などはなく、治療前と同じ生活をしていただけますが、高血圧、糖尿病、肥満、睡眠時無呼吸症候群、多量飲酒などは心房細動再発のリスクとなりますので、適宜指導を行っております。

 

再発率と危険性

心房細動の原因の多くが肺静脈から出現する異常電気興奮ですが、20~30%の患者様で、肺静脈以外の領域から心房細動が出現し、再発の原因となっています。当院では、標準的な肺静脈の治療以外に、初回治療から肺静脈以外から出現する心房細動を誘発し、治療を行うことで再発率の低下を試みています。

これまでの当院での治療成績は、発作性心房細動の場合、1年以内の再発率は9%、5年の再発率は20%と良い成績を維持しています。慢性心房細動になってしまった場合、慢性化してからの期間や、心エコーでの心房の大きさで再発率が変わってきます。検診などで発見された場合、多くは持続期間は一年程度ですので、この時期に治療を受けていただくと、発作性心房細動とほぼ同程度の治療効果を期待できます。

ただ持続期間が長くなると、再発率が徐々に上がってしまいます。

心臓にカテーテルを挿入する際に合併症が生じることがあります。問題となるものは、心臓の周りのスペースに内出血をきたす心タンポナーデ(発生確率0.8%)と、脳梗塞(発生確率0.1%)です。

そのほかに、肩の穿刺が原因となる気胸、脚の付け根の穿刺部の血種、クライオバルーンによる冷凍アブレーションの際に注意を要する横隔神経麻痺(発生確率1.5%)などから、食道関連合併症などの低頻度のものまで報告があります。これらの治療に伴うリスクと、治療のメリット、治療を行わなかったときのデメリットを総合的に判断して、患者様と相談しながら治療方針を決定していきます。

 

徐脈性不整脈

洞不全症候群や房室ブロックといったもので、息切れや立ち眩み、意識消失などの症状を引き起こします。抗不整脈薬が原因となっている場合は、カテーテルアブレーションを行うことで薬を終了すれば症状が改善することもありますが、多くの患者様でペースメーカーの植え込みが必要になります。

心臓デバイス治療

心臓デバイス治療

徐脈性不整脈に対する永久ペースメーカー植え込みや、心室頻拍、心室細動に対して植え込み型除細動器の治療を行います。また、心不全の患者様には、両心室ペーシングの適応になることもございます。皮下植え込み型除細動器やリードレスペースメーカーなどの新しいデバイスも、必要に応じで積極的に行っております。

植え込まれたデバイスは、電話回線を用いたホームモニタリングを行うことで、ご自宅におられても異常を検出できるようになっています。

植え込みデバイス抜去

植えこんだペースメーカーが感染を起こした場合や、ペースメーカーの電線(リード)が機能不全を起こした場合、多数のリードが植え込まれたせいで生じるトラブルなどで、植え込まれたデバイスの抜去が必要になることがあります。

デバイス抜去術は時に重篤な合併症を引き起こしますが、当院ではハイブリッド手術室で、心臓血管外科と連携しながら、安全に植え込みデバイス抜去術を行っております。

 

施設認定

・ペースメーカー植え込み術認定施設

・埋込型除細動器(ICD)移植術認定施設

・両心室ペースメーカー(CRT-P)移植術認定施設

・両心室ペーシング機能付き埋込型除細動器(CRT-D)移植術認定施設

・経皮的カテーテル心筋冷凍焼灼術 ( クライオバルーン) 認定施設

・経静脈電極抜去術(レーザーシースを用いるもの)認定施設

施設認定

 

治療実績

当施設では年間症例数800-900 件を超える患者様がカテーテルアブレーション治療を受けられており、その7割以上が心房細動に対する肺静脈隔離術となっております。

また、当院は近隣の施設との地域連携を密に取り組んでおり、治療後に状態の安定した患者様は積極的に逆紹介を行わせて頂いております。

施設認定

 

受診を希望される方へ

受診のご案内

当院は紹介制とさせて頂いており、受診の際はかかりつけ医の紹介状をお持ちください。

 

曜日ごとの担当医

曜日ごとの担当医

*木曜日はペースメーカー外来です。
*疾患や外来の状況に応じて、上記医師以外が対応させて頂く事が御座います。

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