先天性心疾患を持つ患者さんが成人を迎え、遠隔期特有の合併症や生活習慣病を始めとする併存疾患の管理も必要になってきました。成人期においても継続的な経過観察や治療を要する方が多くおり、このような方々を対象とした小児科からの移行を当科の専門外来で行なっております。
また隣接する埼玉県立小児医療センターと連携して、心房中隔欠損症や卵円孔開存症に対する経皮的デバイス閉鎖術を行っております。
専門外来開設から2 年経過し、患者数は2019 年6 月現在で191 人に達しております(男性95 名、女性96 名、平均年齢25.5 歳)。うち他院小児科からの紹介が9 割以上を占めております。体心室右室、アイゼンメンジャー症候群、Fontan 術後、チアノーゼ性心疾患などの複雑心疾患の患者さんも診療しております。外科的手術、カテーテル治療、デバイス治療などのほか、心疾患合併妊娠女性の周産期管理や呼吸循環機能が低下した患者さんへの心臓リハビリテーションも導入しております。
当院は紹介制とさせて頂いており、受診の際はかかりつけ医の紹介状をお持ちください。
成人先天性心疾患は狩野実希医師が金曜日の午前中に担当します。
*疾患や外来の状況に応じて、上記医師以外が対応させて頂く事が御座います。